電車でストラスブールに戻り、街中の小さなワインショップへ。
住んでいるときはお気に入りのカーヴでまとめ買いすることが多く、あまり街中のワイン屋へは行かなかったので、実はここの店もオープンしたときにウインドだけ覗いたものの、結構高級な品揃えだったので素通りしてしまっていた。でも今回は1本買うだけなので、高級店にも突入することができるわ(笑)。
だってどんなに高くたって、日本で買うよりは安いしぃ。。。
中へ入ってびっくり。外観とは別に、地下が大きなカーヴになっていて、フランス中のワインが集まっていた。しかもその半分位がBIOのもの。住んでいる時に来ればよかったと後悔。。。その中からアルザスのピノ・ノワールを選んでもらう。2003年、猛暑の年の赤ワインは、やっぱり美味しいらしく、2003年のアルザスは白ワインはイマイチだけど、ピノ・ノワールは素晴らしいんだそう。
そういえば着いてすぐにチェーン店のNICOLASで買ったのも2003年だった。とてもしっかりしたアロマだった。
カウンターで支払いをしようとしたときに、アルザス物ではないけど、試飲していく?というので、南の方の手づくりワインを幾つか飲ませてくれた。南の方の白ワインも結構好みで、アルザスとはまた違う、そしてブルゴーニュとは全然違う太陽の香りがした。
そこからは店のお兄ちゃんと、ずっとワインの話に花が咲く。『日本人はワインが好きらしいね。最近フランスの若い人たちは飲まなくなったよ。いいワインは日本や英国に輸出されてるんだ』
「でも日本には世界じゅうから、特にイタリアやチリから安いワインがたくさん入ってくるから、フランスのワインだけ飲む、って人は少ないし、特にアルザスワインってなかなか売っていないのよ。アルザスワインって、日本ではドイツワインと同じように思われていて、ドイツワインは甘いというイメージが植えつけられているから、なかなかみんなアルザスワインを飲まない。でも私が友人にアルザスのワインを持っていくと、みんなとても美味しいって云ってくれる。辛口の Gewurztraminerやpinot blancなんて、和食にとってもあうのよ」。
『昔は例えばあの有名なローリー・ギャスマンなんかでも砂糖を入れていたけど、最近はアルザスでもビオ化が進んでいて、ローリー・ギャスマンも数年前からビオディナミに切り替えたんだ。僕もあそこのワインは甘くて好きじゃなかったんだけど、今年あたりはカーヴに行ってみようと思う』。
「ローリー・ギャスマンって砂糖を入れていたの?あらら、私だまされていたわ」。
そういえば先週飲んだ2004年のリースリングは、ピリリとビオ臭があって、ビオワインみたいだという話をしていたら、やっぱりそうだったんだ。。。