sometimes i wonder....
春が来た!と思う瞬間があります。それは野菜売り場にフランス産の白アスパラガスが並ぶ時。年が明けた頃から、ちょろちょろとスペイン産の白アスパラを見かけることはあるのですが、やはりフランス産が出てくるまで待ちたいところ(実は何ごとも一番が好きなせっかちなおひつじ座の好奇心で、おととしは1月にスペイン産の早すぎるアスパラを買って、ちょっとガッカリした経験がある)。3月の中旬あたりからそろそろフランスの南部産のアスパラが並び始めるのだけど、スペイン産と比べると少し割高。それでもやっぱり新鮮な気がして、野菜売り場で傷のついていないきれいなものを3, 4本選んで味見。
その時期は大体1kg 10euro(1300円)位なので、そんなに安くはない。でも3, 4本だと大体400円位かな。
4月に入ると、今度は地元アルザス産のものが出てくるので、今度はそちらが高級品になり、フランス産のものは安くなる。その時が狙い目(笑)。1kg=6.9euroになったので、
今度は束で買ってみる。そうすると、他のスーパーでは週末に1kg=4.8euroになっていた。思わず週に2kgもアスパラをたいらげることになる。
もともと白アスパラガスはドイツが本場らしい。なのでもともとドイツだったフランスのアルザス地方はことのほか力を入れている。でも去年、お隣のドイツの市場で買ったアスパラは目からウロコの美味しさだった。なので今年も早い時期に食べ飽きてしまわないうちに、5月になり、ドイツでも安くなった時期を見計らって、ドイツに買いにいこう!
白アスパラガスの食べ方
パリの方では、冷やしてクリームソースやマヨネーズで食べるのが主流らしいのだけど、
せっかくの生アスパラも冷やしてしまうと缶詰めのものと大差ない。なので是非とも
旬の野菜の味をそのまま楽しむドイツ風がオススメ。そしてクリームを使わない方が、野菜本来の味がかみしめられると思う。
0. しっかりと皮をむく。(ここがグリーンアスパラとの違い)
1. 多めのお湯に塩ひとつかみ、アスパラを入れる。
2. ひとつかみの砂糖とバターを加える。
3. そのまま15分から20分茹でる。
4. お皿にあけ、無縁バターをたらす。塩気が足りなかったら、塩の花をパラパラと。
(2003年4月 by nOrikO)
ボナペティ!
書こう書こうと思っていたのに、気がついてみたら一度も日記に書いていないフランスのお気に入りミュージシャンがいます。
Benjamin Biolay(バンジャマン・ビオレ)と
Keren Ann(ケレン・アン)です。もともと2人とも別々に好きになって、ある日CDのBookletを見て唖然。2人は(多分)恋人同士で一緒に音を創っていたのでしょうね。でも彼の方は去年カトリーヌ・ドヌーヴの娘、キアラ・マストロヤンニと結婚してしまいました。ミーハー話しはさておき、まずこちらに来た2000年当時は、これでもかという位ミュージカル物の舞台で声を張り上げるタイプの歌手が流行っていました。そして彼等はほとんどが歌の上手いカナダ出身。セリーヌ・ディオンがその代表格。でもそういう音楽は、日本語にすると、もろに演歌なのです。ちょっとお涙ちょうだいの世界です。私達が思い描くいわゆる「おフレンチ」な音とは対極の世界です。そんな中で彗星のごとくあらわれた正統派おフレンチ(彼女はパリ育ちの、オランダとイスラエルのハーフ)の
Keren Annにはうっとりしていました。
その後、2001年の夏頃に夜中のPV番組で気になる曲を発見。それが
Benjamin Biolay(べンジャマンなのかバンジャマンなのかピオレイなのかビオレーなのか、日本盤が出ていないようなので日本語表記がわかりません)の「Les Cerfs Volants」 だったのです。ちょっと男版ポイズン・ガール・フレンドのようでした(笑)。すぐに近所のFnacとVirgin megastoreに走っていったのですが、そんなCD見当たりません。仕方がないのでamazon.frでゲット。それが「Rose Kennedy」というアルバムです。足もとしか写っていない地味なジャケットでした。
そしてこのバンジャマン、2002年にはフランスの音楽際で最優秀アルバム賞を受賞し、1st アルバム「Rose Kennedy」も何故か彼のルックスを重視したJKに替わりCD屋にもドッと在庫が並び、ジェーン・バーキンやフランソワーズ・アルディからもプロデュースの依頼が来ているというnewsを聞き、もう私の手の届かないところへ行ってしまった。。。(笑)と思いました。
そして同じく2002年に発売された
Keren Annの2nd Album「La Disparition」では2人は共作はしているものの、Benjamin色が薄れ、よりケレンの持ち味であるフォーク娘っぽい作品に仕上がっていてこちらもとても心地よい。
2002年の秋に、
バンジャマン・ビオレの妹であるCoralie Clement(コラリー・クレモン)が日本でライヴをしたそうですが、やはり彼女はあきらかに兄の七光りなウィスパー・ヴォイス。もしもコラリー・クレモンの世界が好きならば、ケレン・アンの歌声はその100倍はいいのでオススメ。
最後にこの2人が有名になったきっかけは、ケレン・アンのファースト・アルバムで、引退を表明していたジャズ/ボサノヴァの大御所Henri Salvador(アンリ・サルヴァドール)へ捧げる曲を発表し、その曲を気に入ったアンリ・サルヴァドールが男性用に歌詞を代え、自ら録音し見事大ヒットしたことが大きい。ちなみにサルヴァドールも去年85歳で来日したそうですね。いいなあ。彼の歌声もとっても好き♪(2003年2月 by nOrikO)
『何故英国じゃなくてフランスに住んでいるの?しかもパリではないなんて。』
とよく聞かれる。ずっと英国びいきでフランス嫌いな私の性格を知っている友人たちからは。
音楽から離れたかったのかもしれない。音のないところ、雑音のない街に住みたかったのかもしれない。
『ひとりで田舎に住んでいて飽きないの?寂しくないの?』
ともよく聞かれる。インターネットがあるから大丈夫、と答えるようにしている。本当にそれはそう。10年前では考えられなかった。「シャイネス」の録音でロンドンに住んでいた時は、朝早く(Londonの郵便は朝の8時半には配達されていた)郵便屋さんが私のドアについている郵便受けに手紙をガシャッ!と落とす音で一瞬目が覚める。寂しい時は眠い目をこすりながら日本からの手紙を取りに一旦起きる。。。時差がある手紙と時差のないe-mail。どっちも好きだけど、筆無精なので自分からは滅多に書かない(反省)。でももしも海外にお友達やご家族が住んでいたら、たまには切手を貼った手書きのハガキを投函してあげてくださいね。とても、とても喜ぶと思うから。 (2003年1月 by nOrikO)
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